EE10-A1でFlyback(12→180V)

AliexpressにEE10-A1という規格品?のフライバックトランスがあります。
もともとは、商用電源から12V得るための5Wのスイッチングトランスのようです。
今回は、1次と2次を逆転し、高電圧が得られないかの実験。
コントローラICは、簡素に、Simple switcher LM2577-adj基板を使用。
スイッチング周波数がやや低いですが、お試しと言うことで。

f:id:n_aether:20191113223048p:plain
LM2577+EE10-A1 Flyback
元々のインダクタを外し、EE10-A1の元々の2次側を接続。出力側は、コンデンサを高耐圧品に付け替え、ダイオードもFRDに換装。
f:id:n_aether:20191113223055j:plain
動作確認

トランスの鳴きもなく、比較的簡単に180V程度まで昇圧してくれるようです。
効率は、Vin=12V,Vout=130V, Iout=30mA,効率は64%程度です。
ちょっとしたプリアンプや、電圧増幅段の電源用には、コンパクトで良いかもしれません。
400kHzスイッチングのXL6009で試行してみます。

XL6009でSEPIC(12V→90V)

TO-252パッケージの昇圧レギュレータXL6009で昇圧SEPICの基板を起こしました。
回路図は下記のような感じです。

f:id:n_aether:20191113221800p:plain
XL6009_SEPIC
このICはSW端子の耐圧がSX1308より高く(60V)、高電圧を狙えますが、スイッチング周波数が400kHzなので、効率が出るか心配です。
f:id:n_aether:20191113221808j:plain
動作確認
ひとまず、90V狙いとし、動作を確認。
効率は90mA出力で、67%やや低いです。コンデンサを替えてあとで合わせこんでみます。

50C5でアクティブスピーカー

 

 

直流50Vを供給して動く50C5のアクティブスピーカーです。

50C5は、50EH5あたりと比較すると感度が低く(といっても十分に高いのですが・・・)、初段に電圧増幅用の2SK30の10kΩ負荷を使用しています。初段用の電源はTL783で30Vほど降圧して使用しています。

ヒーターは電源直結ですが、DCDCコンバータに接続すると過電流制限がかかりながら起動し、精神安定上良くないので、定電流点火に改造予定。

f:id:n_aether:20190414161113j:image

SX1308でSEPIC(12V→50V)

Aliexpressに発注していたSX1308が到着したので、実験。
中華圏では一般的なICで、検索するとモジュール基板が結構見つかる。
1.2MHzスイッチングで4Aの電流制限内蔵。LMR62421とほぼ外形は同じ
SOT-23-6で、5pinがVINなので、LMR62421の基板を小修正で実装が可能。
早速、先日改造した秋月基板に換装する。出力電圧は、以前作成した50C5
アンプ電源用に、50V狙いとする。

FB電圧が一般的な1.25Vではなく0.6Vなので、帰還抵抗の再調整が必要、併せて
補償容量も実装(LMR62421の場合、補償容量なしでは、発振していた模様)。
出力コンの耐圧がぎりぎりですが、実験と言うことで・・・。

f:id:n_aether:20190325165105p:plain

動作結果
Vin=12V Iin=777mA
Vout=50.33V Iout=172mA
効率92.8%

f:id:n_aether:20190325161109j:plain

結合容量1uFにしては、なかなかの効率が出ているので、高周波スイッチングの
面目躍如といったところでしょうか。

LMR62421でSEPIC(5V→40V)

秋月電子で販売されているLMR62421モジュールは5Vを昇圧でき、お手軽で良いのですがコントローラの耐圧の関係上24V以上の昇圧ができない。
ADIのAN-1126記事にあるSEPIC回路を適用し、より高電圧の昇圧が可能かを確認した。
下記の回路で、昇圧用MOSFET端子(1pin)の耐圧を超えないぎりぎりのところで昇圧比を設定する。

f:id:n_aether:20190310084710p:plain
LMR62421 SEPIC
ユニバーサル回路で出力の確認。
f:id:n_aether:20190309175958j:plain
動作確認
うまくいきました。

PD4435でタイマー(1)

家で常用していたタイマーの液晶が薄くなってきたので、使えそうなものはないか
過去の工作物を漁ってみると、コントローラ内蔵の5x7LEDがついた基板を発見。
LEDの試食を16F84でコントロールして、そのまま死蔵していたものだったと記憶。
LEDはSIEMENS(当時)のPD4435が装着されている。確か秋月電子で昔扱っていたもの。
今は入手性はあまり良くないようだ。
f:id:n_aether:20180916111633j:plain
PIC16F1508でコントロールできないか検討。GPIOがぎりぎりのようです。SOS(Secondary OScillator)機能があるので
32kの水晶をつないでみる。直列抵抗は省略したけど過励振で壊れないかな?
f:id:n_aether:20180916111930p:plain

QC対応USBから9Vを取り出す(1)

Quick Charge 2.0の充電器を持っていたので、ScansnapやTEPRAといった
9V系のアクセサリを直接USBから駆動するための回路を検討した。
こちらの方がすでに実装しているので、PIC用に回路図をアレンジする。
PortをHiZにせず、1/0にて、0.6Vと3.3Vを生成するようにする。
レギュレータU1は、9V出力後もマイコンに過電圧がかからないように、
ドロップアウトの少ないものを選定する。
f:id:n_aether:20180904174631p:plain
R1-R3は入手しやすい抵抗値で仮決め(公差大丈夫か?)
f:id:n_aether:20180904174635p:plain
PICにソフト実装。はじめてXC8でコーディング。といってもたいした事をしてるでもなく。

// PIC12F509 Configuration Bit Settings

// CONFIG
#pragma config OSC = IntRC      // Oscillator Selection bits (internal RC oscillator)
#pragma config WDT = OFF         // Watchdog Timer Enable bit (WDT enabled)
#pragma config CP = OFF         // Code Protection bit (Code protection off)
#pragma config MCLRE = OFF      // GP3/MCLR Pin Function Select bit (GP3/MCLR pin function is digital input, MCLR internally tied to VDD)

// #pragma config statements should precede project file includes.
// Use project enums instead of #define for ON and OFF.

#include <xc.h>
#include <pic.h>
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

#define _XTAL_FREQ 4000000 
/*
 *R1 2.0kohm  connect to D- and GND
 *R2 1.2kohm connect to D- and GP4
 *R3 5.6kohm connect to D- and GP0
 *R4 2.0kohm  connect to D+ and GND
 *R5 1.2kohm connect to D+ and GP5
 *R6 5.6kohm connect to D+ and GP1
 * 
 */
main() {
    
    TRIS=0x00;
    GPIO=0x00;
    __delay_ms(100) ; 

    GP0=1;
    GP1=1;
    GP4=0;
    GP5=0;
    __delay_ms(1250) ; 

    GP0=1;
    GP1=0;
    GP4=0;
    GP5=0;
    __delay_ms(1) ; 

    GP0=1;
    GP1=1;
    GP4=1;
    GP5=0;    
    __delay_ms(100) ; 
 
     exit(0); 
     

12F509に書き込み実施し、タイミングを確認。

f:id:n_aether:20180904174643p:plain
f:id:n_aether:20180904174648p:plain

うまくいってそう。